富裕層のための小学校受験
執事が語る“1歳から始まる教育戦略”

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小学校受験は“資産継承”の始まり

ある富裕層ご家庭では、お子様が生まれる前からすでに教育方針が固まっていました。
「品格と教養を備えた人物に育て、将来は家業を継承してもらいたい」との願いから、国内の一貫校を志望校と定め、生後半年で早期教育専門家と契約。1歳半には絵本の読み聞かせ、音楽リトミック、生活習慣トレーニングを組み込んだ家庭内カリキュラムを開始されました。

このように、資産や事業の承継を見据えた“人格形成”と“人脈形成”のスタート地点として、お受験は極めて戦略的な意味を持つのです。

親子で乗り越える“最初の試練”が人間関係の礎になる

ある日系財閥系創業家のご家庭では、お子様が3歳になる年に小学校受験の準備を本格化しました。
当初は親御様ご自身も仕事に追われ、計画どおりに進められない時期がありました。しかし、お子様のために親子での面接練習や生活習慣の見直しに取り組む過程で、家族としての絆が深まったと後日伺いました。

面接当日、緊張で固まってしまったお子様に、親御様がそっと手を差し伸べた姿が面接官に深い印象を残し、合格につながったという実例もございます。

このように、お受験は単なる試験ではなく、一族の人間関係を築く第一歩であり、将来の経営・資産継承に向けた原動力となる体験なのです。

執事が担う“戦略立案と実行のすべて

教育戦略は“志”から始まる

とあるご家庭では、「理知的かつ協調性のある子に育てたい」との希望をもとに、志望校を検討。
その学校が重視する「家庭での礼儀作法」と「親の教育観との一致」に着目し、私たち執事が中心となって面接で問われる想定質問集を作成し、家庭内の価値観を言語化するお手伝いをしました。
結果、親御様がご自身の言葉で「家族として大切にしていること」を自然体で語ることができ、学校側にも高く評価されました。

受験実務をすべて仕切る“家庭のマネージャー”

別のご家庭では、短期間で集中的に準備する必要がありました。
執事としての私は、以下のような“総合マネジメント”を行いました
・願書作成のための家族ヒアリング
・模擬面接講師との連携とスケジューリング
・指示行動対策の体操教室とリトミック講師の調整
・入試1週間前には、本番と同じ時刻に家族全員で模擬面接を実施

本番当日、お子様は緊張せずに、これまで通りの自分を出すことができ、結果的に合格を勝ち取りました。

 執事ならではの“人脈とコネクション”の強み

20年かけて築いた名門校との信頼関係

あるケースでは、志望校の教育理念と家庭の方針に微妙なズレがありました。
そこで私は、以前から信頼関係を築いていた受験指導者や学校関係者との連携を通じて、「どのような伝え方がその学校の先生方に響くか」を把握し、ご家庭の考えを最適な形で願書に反映させるよう調整しました。

これは、一朝一夕には得られない経験と信頼を積み重ねた執事ならではの連携と読み取り力です。

“裏側の情報”が結果を分ける


別のご家庭では、志望校のその年の選考傾向において「親子の一体感」が例年以上に重視されるという“非公開の情報”を、執事ネットワークを通じて事前にキャッチしました。
これをもとに、親子の普段の接し方や対話のあり方を見直し、家庭での自然なやり取りが学校側に伝わるように面接指導を工夫
結果的に、他の受験者との差別化が図れ、無事に合格につながったという例もございます。

“富裕層=合格”ではないからこそ、執事の存在が生きる

資産の規模では群を抜いていたあるご家庭も、志望校に落選するという悔しい経験をされました。
しかしその後、受験を通じて得た「家族で努力する尊さ」や「お子様の本質的な成長」を何よりの財産と捉え、次のステージに向けて新たな目標を定められました。
このように、お受験は成功そのもの以上に、“家庭として成長するための重要なプロセス”であり、そこに寄り添い続けるのが執事の役割なのです。

教育とは、親子と一族の“継承”を始める儀式

小学校受験は、家庭内の結束力を深め、価値観を再確認し合う最初の機会であり、親子にとっての“人間的成長の儀式”ともいえます。
私たち執事は、目先の合否を超えて、ご家庭の理念や希望を形にするパートナーとして、今日も静かに、ご家族の未来を支えております。

よくある質問(Q&A)

参考文献


        •新井直之(2017)『執事が教える至高のおもてなし』きずな出版
        •日本バトラー&コンシェルジュ 社内研修資料

記事執筆者・監修者

新井 直之
(NAOYUKI ARAI)

執事
日本バトラー&コンシェルジュ株式会社 代表取締役社長
一般社団法人 日本執事協会 代表理事
一般社団法人 日本執事協会 附属 日本執事学校 校長

大富豪、超富裕向け執事・コンシェルジュ・ハウスメイドサービスを提供する日本バトラー&コンシェルジュ株式会社を2008年に創業し、現在に至る。

執事としての長年の経験と知見を元に、富裕層ビジネス、おもてなし、ホスピタリティに関する研修・講演・コンサルティングを企業向けに提供している。

代表著作『執事が教える至高のおもてなし』『執事だけが知っている世界の大富豪58の習慣』。日本国内、海外での翻訳版を含めて約20冊の著作、刊行累計50万部を超える。

本物執事の新井直之
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