【この記事のポイント】
執事サービスは「秘書」や「家事代行」とは根本的に異なります。執事は会社ではなく「人間としてのご当主」を向いて働く——その決定的な違いを、製造業・年商250億円のK社長が語ります。

CUSTOMER STORY
【ご依頼主プロフィール】
東京都在住 / 製造業 / 年商約250億円規模 / 創業25年・一代で築いた創業者 / K社長 / 複数年にわたる長期パートナーシップ
K社長の電話は、いつも早朝から鳴り始める。製造業で一代25年。年商250億円規模の企業を自らの手で築き上げてきたK社長にとって、「休日」という概念はもはや形式的なものにすぎない。
▶ 執事サービスについて詳しく知る
執事と秘書の違いは「向いている方向」にある。秘書は経営者としてのあなたを支え、執事は一人の人間としてのあなたとご家族の人生全体に寄り添う。
なぜ成功した経営者が「疲労感」を感じるのか?
創業から20年が過ぎたある時期、K社長は奇妙な疲労感に悩まされるようになった。会社は順調だった。売上は伸び、社員も増え、業界内での地位も確立されていた。傍から見れば「成功者」そのものだ。しかし夜、会食から自宅に帰り着くと、家族と過ごす時間がほとんど残っていないことに気づいた。
子どもたちの学校のことは妻に任せきりだった。両親への連絡もいつも後回しになった。自分の健康診断の予約すら、気がつけば1年以上放置していた。
「会社のことを考えると、家族のことが後回しになる。家族のことを考えると、今度は仕事のことが頭から離れない。どちらかを犠牲にしているような感覚が、ずっとありました」
有能な秘書はいた。しかしその秘書が管理するのは「社長としてのスケジュール」だ。家族の行事、子どもの受験準備、親の病院への付き添い——そういったことは、スケジュール帳の「空き時間」に押し込まれるか、妻一人に委ねられるかのどちらかだった。
「自分と家族の両方を、誰かに任せられないものか」。そう思い始めたとき、K社長は初めて「執事」という選択肢を真剣に検討した。
家事代行・秘書との違い——なぜ執事を選んだのか?
調べると、いくつかの選択肢があった。家事代行サービス、生活サポートを標榜する人材紹介、海外の執事学校出身者を斡旋するエージェント——。しかしK社長が感じた違和感は、どれも「サービスの内容」で差別化を図っていたことだ。
「家事代行は、頼んだことをやってくれる。でも私が欲しいのは、頼む前に気づいてくれる人でした。何をお願いすればいいか、自分でも分からないくらいの段階から、一緒に考えてくれる人が必要だった」
日本バトラー&コンシェルジュ株式会社を知ったのは、知人の経営者からの紹介だった。「一度会ってみればわかる」という一言だけを頼りに面談した。
「最初に聞かれたのは、私のスケジュールや要望ではありませんでした。『今、生活の中で何に一番疲れていますか』という質問でした。その瞬間に、ここは違うと思った」
もう一つの条件は「信頼できるかどうか」だった。
「最初は正直、不安でした。家族のプライベートをどこまで話していいのか。でも、情報の扱い方や守秘義務についての説明が最初に丁寧にあって、それで安心して任せられると判断しました」
執事と秘書の決定的な違い——誰が「あなた自身」を向いているか
「社長としての私ではなく、人間としての私を向いてくれる。仕事だけじゃなくプライベートにも関わってくれる。プライベートを犠牲にしてしまう怖さも、仕事を犠牲にしてしまう怖さも、両方を理解したうえでサポートしてくれる。これが決定的に違うんです」
「執事サービス」と聞いて、多くの人はまず「どんな場面で使うのか」をイメージしようとする。特別なパーティーの準備、海外出張のアレンジ、贈り物の手配——確かにそれらも含まれる。しかしK社長が執事の存在に最初に感じたのは、そうした「機能」ではなかった。
執事がそばにいると、何が変わるのか?
「何か仕事がなくてもいい。そばにいるだけで安心するんです」
ビジネスの世界では、すべての関係に理由とコストが伴う。弁護士は法律問題があれば呼ぶ。医師は体調が悪ければかかる。だが執事は違う。「何もなくても、そこにいる」。
「お金を払えば何でも頼める、と思っている人もいるかもしれない。でも、本当に信頼できる人を雇おうと思っても、それは簡単にはできないんです。お金を出しても、いくら探しても、いないんです」
震災という極限状況で証明された、執事の向いている方向
2011年3月11日。東日本大震災が発生したとき、K社長の会社でも多くのスタッフが自分の家族のもとへ向かった。当然のことだ。しかし、執事は違った。
「多くのスタッフは、家族が大切になるわけです。それは当たり前のことです。でも、執事だけは違った。自分の家族よりも、私たちのことが大切なんです。この、向いている方向の違いこそが、執事になる人とそうでない人の大きな違いだと、あのとき感じました」
震災の混乱のなか、K社長の執事は毎日、朝から晩まで変わらずサポートを続けた。子どもたちが通う教室や習い事が休みになった日には、自宅で子どもたちの勉強を見た。緊急事態が続くなかでも、リモートで対応を継続した。状況の悪化に備え、地方への避難先を確保した。
「何を頼めばいいか分からない」——それで大丈夫な理由
「経営者って、基本的に自分でやろうとするんです。最初は『これを頼んでいいのか』と、逆に気を遣っていました(笑)」
変化のきっかけは、執事の側から自然に提案が来るようになったことだった。「来週、お子様の学校の行事がありますね。ご移動の手配はいかがですか」——先を読んで動いてくれる存在が側にいることで、K社長は徐々に「任せる」ことを覚えていった。
「今は逆に、何でも話します。仕事のことも、家族のことも、自分が悩んでいることも。そうやって話せる人間が身近にいることが、こんなに楽なのかと気づきました」
お金で買えないものとは何か——執事との長期的な信頼関係
「これはお金を出してもいいから買えないんです。探そうとしてもいくら探してもいないんです。この価値観を持っている人たちが、日本バトラー&コンシェルジュという会社にはいる」
多くの創業者は、莫大な責任とプレッシャーを一人で担っている。そのような立場の人間に必要なのは、「秘書」でも「アシスタント」でもなく、「人生のバランスを一緒に保ってくれるパートナー」なのかもしれない。
「自分だけじゃなく、家族全員のことも一緒に考えてくれる。そういう人がいるということは、多くのプレッシャーを担っている私たち創業家にとって、非常に必要なことなんです」
執事と秘書は、何が根本的に違うのか
ここまで読んで、「結局、優秀な秘書やアシスタントを雇えば同じではないか」と感じる方もいるかもしれない。しかしK社長は、この問いにはっきりと答える。違いは「能力」ではなく「向いている方向」にある、と。
秘書は有能であればあるほど、「社長としての自分」に最適化していく。会議の調整、出張の手配、来客対応——そのすべては「経営者・K社長」という役割を支えるためのものだ。それ自体は素晴らしいことだが、そこには「一人の人間としてのK社長」「父親としてのK社長」「息子としてのK社長」の居場所がない。
執事が向いているのは、その「役割を脱いだあとの自分」である。家族との時間、自分自身の健康、両親への思い、子どもの将来——こうした「会社の外にある人生」を一緒に考えてくれる存在は、組織の論理の中には生まれにくい。だからこそ、お金を出しても簡単には手に入らないのだとK社長は語る。
執事サービスを検討する経営者が、最初に知っておくべきこと
K社長は、執事サービスの導入を検討している経営者に向けて、自身の経験からいくつかのことを伝えたいという。
第一に、「何を頼めばいいか分からない」状態で全く問題ないということ。むしろ、依頼内容が明確に固まっている人のほうが少ない。優れた執事は、対話を重ねるなかで「本当に支援が必要な領域」を一緒に見つけてくれる。最初から完璧な要望リストを用意する必要はない。
第二に、守秘義務と信頼関係こそが土台だということ。富裕層、特に経営者にとって、家族の情報・資産の情報・事業の情報は、外部に漏れることが許されない。だからこそ、執事サービスを選ぶ際には「どのような情報管理体制を持っているか」「守秘義務がどう担保されているか」を最初に確認すべきだとK社長は強調する。
第三に、執事との関係は「長期の伴走」であるということ。短期的な便利屋ではなく、人生の様々な局面を共に超えていくパートナーとして捉えることで、その価値は何倍にもなる。K社長と執事の関係が、震災という極限状況でこそ真価を発揮したのは、長い時間をかけて信頼を積み重ねてきたからにほかならない。
よくあるご質問(FAQ)
執事と秘書・家事代行サービスは何が違うのですか?
最も大きな違いは「向いている方向」です。秘書は「経営者としてのあなた」を、家事代行は「依頼された作業」を担います。執事は「一人の人間としてのあなた」とそのご家族に向き合い、仕事とプライベートの両面を理解した上で、人生全体のバランスを共に保つパートナーです。
何を頼めばいいか分からなくても相談できますか?
はい。依頼内容が明確に固まっていないお客様がほとんどです。執事は対話を重ねながら、本当に支援が必要な領域をご一緒に見つけてまいります。要望リストを事前にご用意いただく必要はありません。
家族や事業の機密情報を任せても大丈夫ですか?
守秘義務と情報管理体制は当社サービスの根幹です。ご契約前に情報の取り扱い方針を丁寧にご説明し、ご納得いただいた上でサービスを開始します。経営者・富裕層のお客様が安心してお任せいただける体制を整えています。
