現代執事の服装

現代執事の服装

執事の服装の種類と名前

歴史上、執事の服装や制服には決まったものや正式なものはなく、その時代や国によって様々な服装で従事していました。現代の執事の服装も同様で、この服装でなければならないという決まりはありません。
しかしながら、執事という業務の特殊性やお客様のセキュリティーを保つという意味では、目立つ格好は極力控え、なおかつどんな場に出てもふさわしい服装が求められます。
そのため、当社の執事は通常、お客様からの服装指定がない限り、標準服装として、背広、いわゆるスーツの着用を行い、そのスーツにおいては、執事としての職務を円滑に遂行できるように細部にわたり規定を設けています。
ここでは、当社の執事が着用する服装規定について詳しく説明いたします

目次
スーツ

執事のスーツに関しては規定いくつかがあります。

〇:ブラックorネイビー
×:ブラックorネイビー以外の色(グレー、明るいブルー、ブラウン)

スタイル
〇シングルスーツ
×:ダブルタイプ
ストライプ入りのスーツはNGですが、薄いシャドーストライプであれば許可されます。

スーツは2つボタンもしくは3つボタンのものとし、夏以外はスーツと同じ色のベストを着用します。スーツは自分の体型に合ったものをオーダーメイドで作り、日々の執事業務での機能性や美観性を考慮し、シワ防止加工や撥水加工などの加工を取り入れています。

ワイシャツ


ホワイトのみ
カラーシャツはNGです。シャドーストライプ入りのものは許可されます。
袖はダブルカフスを推奨。

襟はスタンダードもしくはワイドカラーとします。
ボタンダウンシャツはNG。

ワイシャツの生地は、ブロード織り、番手が120~150の細い糸を使った生地に柔らかさや光沢感がある生地にします。

ネクタイ


ネクタイは赤もしくは青の無地とし、ストライプや模様はNG。
これは、ストライプや模様が主義主張や所属を表す場合があるためです。
また色は赤色もしくは青色を選ぶ理由は、赤は誠実さや熱心さを示し、青色は冷静さや知的さを示す色だからです。
ネクタイの太さは7-8.5cmのレギュラータイとし、結び方はダブルノットもしくはウィンザーノットとします。結ぶ際には必ず結び目にリンプルが中央に来るように結び、ワイシャツのカラーと結び目の大きさのバランスが合うようにしています。。
また、長さはネクタイを締めた時に、ネクタイがベルトのバックルの半分を隠すくらいの位置とします。

執事のネクタイ


靴は正式な黒の革靴とし、型式はプレーントゥーもしくはストレートチップのみとします。
必ず紐付きとし、靴は業務開始前に磨き上げることが求められます。
正式な黒の革靴としてふさわしいものには、オックスフォードシューズやダービーシューズが挙げられます。

ベルト

ベルトは靴と同じく黒色とし、バックルはシルバーもしくは黒色のみとします。バックルには派手な装飾等は無く、極端に大きなバックルは禁止です。

ベルトの幅は3センチ以下とし、ウェルトアは中央に来るように長さを合わせ、余分な部分はズボンのベルト通し穴左側に3センチ以下にかかるように調節してください。

靴下

靴下は黒のミドル丈とし、膝下4分の3程度の長さとします。
素材は問いませんが、透けて素肌が見えるものはNGです。靴下は黒のみとし、ストライプやワンポイントの靴下は禁止です。

眼鏡

眼鏡を使用する場合、フレームは黒色とし、レンズは透明のものに限ります。眼鏡のタイプは左右対称の形とします。

ポケットチーフ

眼鏡を使用する場合、フレームは黒色とし、レンズは透明のものに限ります。眼鏡のタイプは左右対称の形とします。

カフスボタン

カフスボタンはシルバー色のものに限り、ゴールド色はNGです。また、装飾のないものに限ります。

カフスボタンを選ぶ際には、フォーマルな場でも目立たず、気品が保てるようなシンプルなデザインを選ぶことが重要です。

 

ネクタイピン

ネクタイピンを使用する場合は、シルバー色のものに限り、ゴールド色はNGです。また、装飾のないものに限ります。

ネクタイピンもカフスボタン同様、フォーマルな場でも目立たず、気品が保てるようなシンプルなデザインを選ぶことがポイントです。

帽子

当社の執事が被って良い帽子は、外出時に限り、中折れハット、トップハット、ホンブルグのみとなります。色は黒に限ります。
帽子の着用は、執事が外出時に1人で出かける場合のみに許可され、それ以外はお客様からのご要望がない限り着用しないものとします。

防寒着

防寒着はコートに限ります。チェスターコートもしくはチェスターコートに準じるビジネスにふさわしいコートを着用してください。
フード付きコート、ジャンバーなどの防寒着、ダウンジャケットなどは着用できません。

腕時計

腕時計はベルトが黒もしくはシルバー色のものとします。ただし、ネクタイの色のバランスから、ネクタイの色に合わせた時計のベルトも許可します。

腕時計はシンプルな文字盤と、目立たない大きさの文字盤のもののみ許可します。Apple Watchに代表されるスマートウォッチも同様です。

 

まとめ

このように執事の服装は、特に現代執事の服装はスーツとなっていますが、このスーツも前述のような規定があります。

ここで紹介したものよりも、実際に当社所属執事が着用するスーツは細かい規定があります。

この服装規定は全てに意味があります。それは執事務を円滑に遂行するとともに、執事のお客様である超富裕層の方々と一緒にいる人物としてふさわしい服装、突然の冠婚葬祭やビジネスシーン、会食などの懇親の場に即時に行くことが出来る服装にしているのです。