執事の仕事

執事の仕事とは
目次

ここでは、執事の仕事についてお話させて頂きます、執事の仕事は時代や地域によって役割が変わってきます。
現在では、ヨーロッパの貴族階級の方々へお仕えする執事、アメリカのホワイトハウスで従事する執事など、様々な役割を持った執事が活躍しております。

執事の仕事とは

執事の仕事は、お仕えする方によって異なります。主な仕事としては、送迎や食事・旅行の手配、自宅の管理、イベントの企画・運営、スケジュール管理、アイデア出し、資産運用などがあります。

当社の執事サービスは、サービスメニューとしてご提供するのではなく、専属にお仕えする一人一人のお客様に合わせたオーダーメイドサービスです。

例えば、ある執事はお客様が創業された会社の秘書としてビジネス場面でサポートをしつつ、プライベートでもサポートするなど、ある執事は、お客様が日本に不在の間の別荘や御家族のサービスを行うなど、執事によって仕事の内容が変わります。

現代の執事サービスの種類

当社が2008年に執事サービスを開始した当時、他の執事サービスはホテルサービスなどのごく一部しかありませんでしたが、現在では様々な執事サービスが存在します。日本の場合、漫画やアニメの影響で独特な執事文化が誕生している関係もあり、様々な執事サービス形態となっていますので、特徴をまとめてみました。


1.ホテルバトラー(執事)
  特徴:高級ホテルのVIP向けのサービス
     掛け持ちもありますが、基本的に1部屋に1人の専属執事が宿泊する間に
     様々なご要望を24時間体制で対応する、高級ルームサービス
  服装:スーツ、またはホテル指定の制服


2.クルーズバトラー(執事)
  特徴:ホテルバトラーと似ており、VIP向けのサービスの一環。
     船内のレストランの予約からルームサービス、時には
     ダンスのパートナーの相手をしてくれる
     普段とは違いなれない船内では分からないことが多い中で心強い存在です。
     現在において、外国では一般的に浸透していますが、日本ではまだ珍しいため、
     利用者とバトラーの両方とも外国人の方が多いのが現状です。
  服装:スーツ、または会社指定の制服


  1. 伝統的な執事
    特徴:完全専属、状況によっては一緒に生活を共にする
       プライベート及びビジネスの両方をサポート。
       専属のため資産関連から個人のプライベート情報などの機密情報も取り扱う
       どちらかというと秘書の側面が強い。
       現在は住み込みは少なり、通いの場合が多い
       ホワイトハウス、イギリス王室などの公的機関の執事も現在。
    服装:燕尾服、スーツ、会社また政府機関、王室が指定する制服。

  1. 執事学校
    特徴:執事のノウハウを希望者に伝授するサービス。
       こちらは、執事のスキルを取得したい方向けのサービスです。
       日本ではまだ浸透していませんが、執事になるために必要なスキルが学習できます。
       世界各国に学校があります。
       2週間の泊まり込みで、原則英語で授業は行われ、約200万円前後の授業料になります。
    服装:学校指定の制服、動きやすいポロシャツなど。



※よくあるホテルサービスのコンシェルジュとの違いとは?
コンシェルジュは基本的にホテルに常駐して周辺の観光、レストラン情報案内、チケットの予約などホテル外の仕事も行い、基本的にホテルにずっといる管理者のような存在。
それに対してバトラーは、ホテル内のことをメインに行い、代わりに買い物をしたり、送迎をするなど、利用者の手足となってくれる存在です。
基本的にはコンシェルジュの役職はバトラーよりも上位です。

当社のコンシェルジュサービス

バトラーと執事の違い 

「バトラー」と「執事」はどちらも同じ意味です。
英語のButlerをカタカナ表記にしたのがバトラー、執事は日本においての名称です。

ではなぜ、バトラーと名乗ったり、執事と名乗ったりしているのか?
当社の場合、海外国籍のお客様がいらっしゃったり、日本人のお客様でも英語に慣れていらっしゃることが多いこともあり、執事よりもバトラーと名乗るほうが国籍に関係なくスムーズにご理解いただけます。ホテル、クルーズの執事の方の場合も、同様の理由かと推察されます。

当社の執事は基本的に、お互いを呼ぶ場合は「私の代わりに執事の○○が対応させていただきます」とは言わずに私の代わりにバトラーの○○が対応させていただきます」と表現します。

初めての取引先やお客様と密接な関係者の方々に自己紹介する時は、「バトラーの○○です」とお伝えします。
また、お客様の情報やリスク管理の観点から、自分がバトラーであることを自ら明かすことを避けているため、現場ではバトラー(執事)とは言わず、コンシェルジュ、運転手、代理人とお伝えします。

日本では執事の名称が浸透している関係もあり、日本人の方々に向けた情報発信(SNS、動画、ニュースリリースなど)は執事(バトラー)またはバトラー(執事)の両方を表記する場合が多いです。

執事の日常業務

当社の執事の日常業務をご紹介します。
主に執事にはコーポレートバトラーとプライベートバトラーの2種類があります。


コーポレートバトラー
お客様が起業された会社で社員としてビジネス面のサポートはもちろん
プライベート面のサポートを行う執事
他の社員の方に執事であることは伏せられるのがほとんどです。


プライベートバトラー
別荘の管理、送迎、ご旅行、お買い物同行、資産管理などプライベート面を中心にサポートする執事になります。


コーポレートバトラー

  • 08:00 お客様のご邸宅お迎え、ご家族の健康状態確認・ハウスメイドとの情報共有
  • 09:00 車で事業会社に出社、スケジュール確認、メール対応、事業会社秘書との情報共有
  • 11:00 グループ会社幹部会にお客様の代理として出席、お客様の意向を伝達
  • 12:00-13:00 昼食
  • 13:00 プライベート運航会社と出張スケジュールの調整
  • 15:00 お客様専属医師と定期健康診断の打合せ
  • 16:00 子女教育アドバイザーと後継者教育の打合せ
  • 17:00 ジュエリーブランド会社と特注贈答品の打合せ
  • 18:00 お客様の会食に同行同席、海外のお客様の通訳
  • 20:00 ご邸宅まで送迎、明日のスケジュール確認
  • 20:30 終業


プライベートバトラー

  • 09:00 お客様所有の別荘の安全確認、ハウスメイドとの情報共有
  • 10:00-10:30 ハウスメイドとのミーティング
  • 12:20 昼食
  • 13:00 お客様親族のご用事同行&ボディーガード
  • 17:00 お客様の代理として事務手続き
  • 20:00 別荘到着、ハウスメイドとの情報共有
  • 20:30 お客様へご報告(海外在住の為、時差を配慮)
  • 21:00 終業

執事の特別な役割

執事の特別な役割としては、執事はお客様の一番の理解者であり、良き相談相手であるということです。当社の執事サービスは専属が基本であり、数年から十数年、時には次世代までお仕えすることを想定しているので、限られた時間でのサービスでは実現が難しい、相手の思考や思想をより深く知ることができ、よく理解した上で、お客様に最適なサポートの実現が可能になります。

執事の専門スキル

  • 執事としての立ち振る舞い
    基本的な礼儀と節度、マナーに則った所作。
  • テーブルマナーとサービング
    レストランやホテルのスタッフと同様の給仕スキルはもとより、執事はお客様と一緒に食事をすることも多いため、和食、洋食、中華など様々なテーブルマナーに関する知識が必要です。
  • コミュニケーション術
    様々な方々とかかわるため、場所や相手に合わせたコミュニケーション術が必要です。自分とは異なる価値観を持った方や、ふた回りも年齢が違う方など、状況は多様です。
  • ワイン・紅茶の知識
    近世の執事はワインの管理がメイン業務で、紅茶の管理はハウスメイドが担当していました。現代では執事がワインの管理を担当することは少なくなりましたが、基本知識として、当社の新人執事研修にワインに関する項目も含まれています。
  • 自動車運転技術
    お客様の車を運転することも多いため、当社の執事は定期的にドライビングスクールで運転技能講習を受けています。一般的なハンドルの握り方、安心できるブレーキの踏み方などの基本動作から、安全運転の心がけや緊急時の対応などを体得しておく必要があります。

執事の仕事環境

誰にでもなれるチャンスがある職業ではありますが、高度なスキルと経験が必要であるため人財確保が難しいことから、少数精鋭の執事の方々のサポートにはより一層の配慮をしております。

時間
労働時間は、労働基準法の定める1日8時間を原則としております。
※お客様のご依頼状況により残業が発生する場合があります。

連続勤務が必要となった場合は、お客様と相談の上で代理のバトラーを勤務させることがあります。
24時間365日対応のリクエストがある場合は執事3人交代で対応いたします。

場所
働く場所は、執事によって異なります。
お客様のご邸宅、会社
自宅(リモートワーク)

銀座に本社がありますが、基本的に打合せなどの際に使用します。通常、執事やハウスメイドは全国各地のお客様先で業務をしています。
直属上司の執事と実際に合うのが半年ぶり…ということもあります。