執事になるには?

執事になるにはどうすればいい? 執事になるために必要なスキルは何?
など多くの質問を頂く事があります。そんな質問をまとめて回答しています。

執事に必要な資格と知識

資格関連


執事になるために必要な資格は下記になります。
・自動車免許(第一種運転免許)
理由としては当社の執事の業務に送迎業務、別荘管理、警護業務などがあるため必須としています。
免許を取得していても、ペーパードライバーの方の採用は難しく事前にレンターカーなどで運転をしてなれてから応募をしていただければ幸いです。

多くのご質問に対する回答を下記にさせて頂きます。

秘書検定について
執事になるために秘書検定の資格が必要?という質問が多く寄せられますが必須ではありません。

女性執事はなれる?
当社の場合は女性でも執事になれます。女性執事として活躍されている方もいます。
女性のお客様など同性でからこそ安心するというご意見を頂いております。

スキル・知識関連

上記で説明した通り、執事になるための資格は運転免許だけで特別な資格は必須ではありませんが、ある程度の社会人経験が必要です。

執事に必要なスキル・知識関連

一般教養(大学卒レベル)
英語力(最低でも読み書きができるレベル)
ITスキル(Microsoft Office系ソフト)


高卒でも執事になれる?
大学卒レベルと同等の知識があれば高卒でも執事になることは可能です。

上記のものをベースとして、そこから専属のお客様が求める専門性あるスキル・資格を保持することになります。

元々はイギリスの貴族(広大な土地を持ち、土地の管理の傍ら狩猟や乗馬を楽しむお金持ち)が、邸宅の管理や使用人の統括を任せたのが執事ですから、多くの現場体験をしているほうが、臨機応変な対応ができることになります。

現代の執事は、お客様に代わって贈答品やホテル、レストランを確保したり、お礼状や議事録を作成したり、秘書的な役割をこなすためのノウハウ、知識および一般教養が求められます。
中でも一般教養に関しては、お客様やご家族との信頼関係を築くために重要なポイントとなります。
ワインや紅茶のサービング技術を駆使することが執事のイメージですが、実際は邸宅(お客様やご家族)に起こる全ての課題を統括できるスキルの方が重要なので、どんな事態にも冷静に対応できる判断力、思考力が求められます。

執事の英語力

英語に関しては、お客様の仕事関係で英語が必要となる場面は必ずあるので、例えば英文和訳、和文英訳、逐次通訳などができる英語スキルは必要になるでしょう。 
少なくとも相手が何を言っているのか理解できるリスニング力と、お客様が何を言いたいのかを翻訳できるスピーキング力(ライティング力)は持っているほうが役に立ちます。 
TOEICスコアで言えば、700点以上が望ましいでしょう。

執事に向いている人、向いてない人

執事に向いている・不向きという点で考えると、執事は究極のサービス業といえるため、お客様に対して献身的なサービスを行うことができる人でなければ務まりません。 

自分が持つ技術を発揮して満足する仕事ではなく、お客様が喜ぶことを自身の満足と感じられる人が執事に向いています。
また、お客様に寄り添い、お客様の気持ちを察し、最適なサービスを考えられる能力が求められるとともに、お客様の本心を聞き出せる高度なコミュニケーション能力が必要となります。
予測できないお客様(またはご家族)の体調不良などの連絡に、深夜・早朝であっても対応することがあるため、体力に自信があることはもちろんのこと、その状況に対処できるメンタルも強くなければいけません。

家事全般

原則、家事全般業務はハウスメイドの担当分野ですが、加えて、日常生活に必要な作業全般をご自身でできる(もしくは経験がある)と、お客様との会話が弾むだけでなく、信頼関係構築に役立ちます。 

例えば、奥様のお悩みである「ワイシャツの襟周り汚れの落とし方」について、固形石鹸や台所洗剤の効用、クリーニング店の選び方など、話題が尽きないほどの情報量を発揮するには、実際にご自分で苦労したことがないと難しいでしょう。 
家事の大変さ、難しさを知らずして、邸宅全般のお悩みに対応することや、そのお悩み自体を理解することはできないでしょう。

車の運転

執事の業務には車を運転する業務があります。使用するのはお客様の自家用車や、会社の社有車を運転することもあります。 
その場合、お客様は後部座席に座られることになりますから、自分の運転が後部座席で座っているとどう感じるのかイメージできないといけません。 
交通状況を把握している運転席とは全く異なる状況の後部座席のお客様に快適に過ごしていただくためには、アクセルやブレーキ操作に細心の注意を配る必要があります。 
また、後部座席で感じる横Gは、ホールド感のある運転席(助手席)と異なることも理解しましょう。 すべて相手思考で考えること、これが基本です。

執事の身だしなみ

執事の服

執事と言えばアニメや執事喫茶などのサブカルチャーの影響で燕尾服のイメージがあるかもしれませんが、本来の燕尾服は最上級の礼服でホスト(主人)や招待客が着用するものであり、執事が着用することは稀です。

現代の執事には、ドラマや漫画のイメージのような決められた衣装があるわけではありません。お客様に合わせ、実際の執事は服装を変えます。例えば、会社の秘書役であればスーツ(お客様ご指示があればクールビズも)、リゾート同行であればポロシャツにチノパン、お子様の送迎であればワイシャツにスラックスと、現場に合わせて執事の服は変わります。
執事が考えるポイントは「目立たないこと」。お客様の会社業務や来客対応に燕尾服では変ですし、リゾート地にスーツでは同行している方がVIPだと言いふらしていることになります。お子様の送迎にスーツでは、富裕層のご子息であることが不特定多数の方にわかってしまい、リスクが高まります。実際に会社業務途中にお子様の送迎のご依頼がある場合では、スーツのままで向かわざるを得ませんが、執事は会社社章を外すなどの配慮を怠りません。

執事の髪型

執事の髪型は、黒髪、短髪を基本に、誰が見ても清潔なイメージを持たれることが大事です。
よって長髪や、黒色以外の髪色は、たとえ綺麗に整えてあっても執事としては不向きです。
また、髪型が整えてあっても、顔色や手先が清潔でなければ、全体としてのバランスが悪くなります。寝坊したら寝ぐせを直す時間も取れませんし、不健康な生活をしていれば相応の顔色になってしまいます。執事は髪型を気にするだけではなく、自身が健康であるための規則正しい生活を送ることが求められます。

執事の靴

「靴を大切にしない人は、部下を大切にしない」という通説があります。
自分の体重を受け止め、外界との接触を一手に(一足に)引き受けている靴は、まさに現場での課題に日々対処している最前線。
現場での課題に日々対処している最前線。 その靴をいたわる気持ちがなければ、現場をい
たわる心はないというのが解説になります。
執事の仕事は邸宅の総括、つまり現場の隅々まで目が届き、使用人をいたわって邸宅全体がうまく回ることをルーティンとしています。
執事の靴が常に綺麗に手入れされていることは言うまでもありません。
靴の色は黒。 ストレートチップ、プレーントウ、Uチップが一般的。 内羽根・外羽根はいずれも可。 NGなのは黒色以外すべて、ウィングチップ、ローファー、モンクストラップなどです。

執事の英語

英語を話されるお客様だけでなく、お客様が海外の方とコミュニケーションを取る場合など、執事が英語を使う機会は意外と多いです。
その場合、執事が意識しなければならないのは「ていねいな英語表現」です。

日本語で「私はコレが欲しい」を直訳すれば「 I want to have it 」となりますが、少していねいにすると「 I would like to have it 」と柔らかい表現になります。 
さらに「 I would like to have it, if possible 」とすれば、少し相手にゆだねる表現となります。 相手に対して「 Would you mind if I have it? 」と質問する形も、相手思考となりていねいです。

強い意志や100%起こることを表す「 will 」、べき論で語る「 should 」、できればそうしたい/ありたいを主張する「 would 」など、場合に応じた助動詞を使い分けられると、表現の幅が広がります。

その場合、執事が意識しなければならないのは「ていねいな英語表現」です。
また、単語にいろいろな意味があるのは日本語と同じですので、選んだ英単語が意図しない意味を持っていないかどうか、日本語→英語→日本語→英語→日本語と訳を繰り返しても元の日本語の意味とかけ離れたりしていないか、気をつけるようにしましょう。
イギリス貴族に仕えていた執事が使っていた英語について、古来イギリス英語では発音や単語の使い方で階級がわかると言われていますが*、外国語として英語を使う場合には以下に気を配ることが必要でしょう。  *)「英語の階級」新井潤美著(講談社)より

・ていねいな英語表現(前述)
・わかりやすい発音

裏を返せば、最新の映画や英語圏での新しい言葉には気を取られず、相手に伝わりやすい表現や単語を使うことが執事には求められます。

執事の学校

イギリスやオランダ、カナダなどには本格的な執事学校が存在します。
日本では初となる日本執事学校を当社が運営をしております。

執事検定 

執事になりたいが、自分が執事に向いているのかを知りたい方へ簡易的な執事検定を作成いたしました。気軽にできるのでおためしください