執事になるには?

執事になるにはどうすればいい? 執事になるために必要なスキルは何?など多くの質問を頂く事があります。ここでは、執事の向き不向き、各種必要なスキルなどのお話を執事のサービスを行う会社が行わせていただきます。

執事になるには

資格

一番最初にお伝えしたいのは、執事になるための特別な資格は必要ありません。
ある程度の社会人経験が必要です。
元々はイギリスの貴族(広大な土地を持ち、土地の管理の傍ら狩猟や乗馬を楽しむお金持ち)が、邸宅の管理や使用人の統括を任せたのが執事ですから、多くの現場体験をしているほうが、臨機応変な対応ができることになります。

現代の執事は、お客様に代わって贈答品やホテル、レストランを確保したり、お礼状や議事録を作成したり、秘書的な役割をこなすためのノウハウ、知識および一般教養が求められます。
中でも一般教養に関しては、お客様やご家族との信頼関係を築くために重要なポイントとなります。
ワインや紅茶のサービング技術を駆使することが執事のイメージですが、実際は邸宅(お客様やご家族)に起こる全ての課題を統括できるスキルの方が重要なので、どんな事態にも冷静に対応できる判断力、思考力が求められます。

執事の向き不向き

執事に向いている・不向きという点で考えると、執事は究極のサービス業といえるため、お客様に対して献身的なサービスを行うことができる人でなければ務まりません。 

自分が持つ技術を発揮して満足する仕事ではなく、お客様が喜ぶことを自身の満足と感じられる人が執事に向いています。 また、お客様に寄り添い、お客様の気持ちを察し、最適なサービスを考えられる能力が求められるとともに、お客様の本心を聞き出せる高度なコミュニケーション能力が必要となります。

予測できないお客様(またはご家族)の体調不良などの連絡に、深夜・早朝であっても対応することがあるため、体力に自信があることはもちろんのこと、その状況に対処できるメンタルも強くなければいけません。

執事の英語力

英語に関しては、お客様の仕事関係で英語が必要となる場面は必ずあるので、例えば英文和訳、和文英訳、逐次通訳などができる英語スキルは必要になるでしょう。 
少なくとも相手が何を言っているのか理解できるリスニング力と、お客様が何を言いたいのかを翻訳できるスピーキング力(ライティング力)は持っているほうが役に立ちます。 
TOEICスコアで言えば、700点以上が望ましいでしょう。

家事全般

原則、家事全般業務はハウスメイドの担当分野ですが、加えて、日常生活に必要な作業全般をご自身でできる(もしくは経験がある)と、お客様との会話が弾むだけでなく、信頼関係構築に役立ちます。 

例えば、奥様のお悩みである「ワイシャツの襟周り汚れの落とし方」について、固形石鹸や台所洗剤の効用、クリーニング店の選び方など、話題が尽きないほどの情報量を発揮するには、実際にご自分で苦労したことがないと難しいでしょう。 
家事の大変さ、難しさを知らずして、邸宅全般のお悩みに対応することや、そのお悩み自体を理解することはできないでしょう。

車の運転

執事の業務には車を運転する業務があります。使用するのはお客様の自家用車や、会社の社有車を運転することもあります。 
その場合、お客様は後部座席に座られることになりますから、自分の運転が後部座席で座っているとどう感じるのかイメージできないといけません。 
交通状況を把握している運転席とは全く異なる状況の後部座席のお客様に快適に過ごしていただくためには、アクセルやブレーキ操作に細心の注意を配る必要があります。 
また、後部座席で感じる横Gは、ホールド感のある運転席(助手席)と異なることも理解しましょう。 すべて相手思考で考えること、これが基本です。

執事の服

執事と言えば燕尾服のイメージがあるかもしれませんが、本来の燕尾服は最上級の礼服でホスト(主人)や招待客が着用するものであり、執事が着用することは稀です。

現代の執事は、お客様に寄り添う最適な服装であることが重視されるため、例えばお客様が会社社長であれば黒・紺系のスーツ、タレントやスポーツ選手であればお客様志向に沿った服装など、お客様の近くでも目立たない格好であることが多いです。 そのため「執事である」ことは一般的に全くわからず、秘書や付き人のようにしか見えません。 これが現代の執事のあるべき姿であり、お客様やご家族のリスク管理という視点から、執事は決して目立ってはいけない存在です。

執事の髪型

目立ってはいけない執事ですから、髪型はおのずと決まってきます。
黒髪、短髪を基本に、誰が見ても清潔なイメージでなければなりません。
よって長髪や、黒色以外の髪色はNGとなります、ただし地毛の色が明る方は例外といたします。
また、髪型が決まっていても、顔色や手先が清潔でなければ、全体としてのバランスも悪
くなるので、髪型だけではなく清潔感を大事にしておく必要があります。

執事の靴

「靴を大切にしない人は、部下を大切にしない」という通説があります。

自分の体重を受け止め、外界との接触を一手に(一足に)引き受けている靴は、まさに現場での課題に日々対処している最前線。 その靴をいたわる気持ちがなければ、部下をいたわる心はないというのが解説になります。

執事の仕事は邸宅の総括、つまり現場の隅々まで目が届き、使用人をいたわって邸宅全体がうまく回ることをルーティンとしています。 執事の靴が常に綺麗に手入れされていることは言うまでもありません。

靴の色は黒。 ストレートチップ、プレーントウ、Uチップが一般的。 内羽根・外羽根はいずれも可。 NGなのは黒色以外すべて、ウィングチップ、ローファー、モンクストラップなどです。

執事の英語

英語を話されるお客様だけでなく、お客様が海外の方とコミュニケーションを取る場合など、執事が英語を使う機会は意外と多いです。

その場合、執事が意識しなければならないのは「ていねいな英語表現」です。

日本語で「私はコレが欲しい」を直訳すれば「 I want to have it 」となりますが、少していねいにすると「 I would like to have it 」と柔らかい表現になります。 さらに「 I would like to have it, if possible 」とすれば、少し相手にゆだねる表現となります。 相手に対して「 Would you mind if I have it? 」と質問する形も、相手思考となりていねいです。

強い意志や100%起こることを表す「 will 」、べき論で語る「 should 」、できればそうしたい/ありたいを主張する「 would 」など、場合に応じた助動詞を使い分けられると、表現の幅が広がります。

また、単語にいろいろな意味があるのは日本語と同じですので、選んだ英単語が意図しない意味を持っていないかどうか、日本語→英語→日本語→英語→日本語と訳を繰り返しても元の日本語の意味とかけ離れたりしていないか、気をつけるようにしましょう。

イギリス貴族に仕えていた執事が使っていた英語について、古来イギリス英語では発音や単語の使い方で階級がわかると言われていますが*、外国語として英語を使う場合には以下に気を配ることが必要でしょう。  *)「英語の階級」新井潤美著(講談社)より

・ていねいな英語表現(前述)

・わかりやすい発音

裏を返せば、最新の映画や英語圏での新しい言葉には気を取られず、相手に伝わりやすい表現や単語を使うことが執事には求められます。

日本バトラー&コンシェルジュ株式会社
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